母へ 親へ

ゆきぴです。

 

親は子を選べず、同時に子は親を選べません。

どうしてこんな子に育ったの? とか

なんでこんな家に生まれたの? とか

みなさん一度はそんなこと思ったりしますよね?

 

僕は十八の時、父親を胃癌によって亡くしました。

僕が長男で、下に弟が二人います。

そして、母親がいます。

母親と男三人兄弟の四人暮らしになりました。

 

僕が長男だったせいか、医者が前から「覚悟はしていてください」と言っていたせいか

父親が死んだときはそれほどつらくはありませんでした。やはりきっと覚悟はできていたのでしょう。

一番つらかったのは、その後の暮らしでした。

 

僕だってやりたいこと、夢などいろいろあったのです。

わがままかもしれませんが、その時は母の気持ちを察してあげることができませんでした。

 

僕は通信の大学で勉強していましたが、家を支えるため、良かれと思って仕事に就いたり、アルバイトを掛け持ちしていました

思えば、その時から母は精神的に不安定だったのです

僕が車の免許を取ってあちこち出掛けるようになり

行先も告げず出ていく僕を叱り、帰ってきた僕を叱り

じゃあ、僕は一体どうしていればよかったの?

僕だって母を心配させまいと、あえて何も言わず出ていくのです

帰ってきたら疲れて何も言えないのです

息抜きだってしたかったです

怒られるから何も言わないのです 疲れるから、ケンカになるから口をきかないのです

 

僕だってつらかったのです

やりたいことだっていっぱいあったのです

長男だからこそ役に立ちたいと思ったのです

 

空回りしていました

 

母の本当につらい心をみることができませんでした

そんな余裕もありませんでした 

あったのかもしれませんが、正直自分のことで精一杯でした。

 

お母さん ごめんなさい

 

お互いセーイッパイだったね

 

これからはセーイッパイにならないように精一杯頑張るね

 

今なら、

どうして父は母と結婚したのかわかります

どうして母は父と結婚したのかわかります

父は、か弱い母を守りたかったから結婚し、母は、守ってほしかったから結婚したんだよね

 

親は子に愛を教えます

その愛を 子は選ぶことはできます

子は親に選んだものを教えます

それは、絶対に親が教えてきたことです

親が教えてきた愛に間違いなどないはずです 自信を持ってください