ゆきぴの小説(創作)

「完璧主義」18

お久しぶりです。ゆきぴです~ 半年以上も更新をすっぽかしてしまい、申し訳ありませんでした。 モチベーションが上がらない日々が続いていました。 最近やっとやる気になりました(笑)。 では、小説の続きをどうぞ。 『朝起きると、ベッドの上で若松が何か…

「完璧主義」17

ゆきぴです! 更新がだいぶ遅れてしまい、申し訳ありません。 では、続きをどうぞ! 『イルミネーションの光をあちらこちらで目にするが、私には目がちかちかするだけで、何の高揚感も感じない。 今日はクリスマスだというのに、ここでは祝福や福音めいたも…

「完璧主義」16

『若松と別れた後、私は自分の病室へ戻った。 何故か創作意欲がわいたので、私は小説を書くことにした。 今日変な夢を見たせいだろう。夢を小説にして書きたいくらいだ。 しかし、私が書きたいのは夢のような幻想的な世界ではなく、狂気のようなフィクション…

「完璧主義」15

『いつもと違う夢を見た。 私は仏間にいた。そこにある父親の遺影のようなものを見ていたら、幼い弟がやってきて仏壇を金槌で壊し始めた。そこへ何人か男の人たちがやってきて、仏壇を撤去し始めた。一人の車いすに乗った聡明そうな男が私に言った。 「覚え…

「完璧主義」14

こんばんは。ゆきぴです。 小説の更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。 うちも色々ありましたが、今日は小説を書いて気分転換したいので、更新します。 では、どうぞ。 『若松のリーチに対して坂本は臆することなく、「ほう」と言って堂々と危険なパ…

「完璧主義」13

『私が入院して三か月たったある日のこと。 元気を取り戻した竹林は、急に麻雀がしたいと言い出した。 竹林が暴力沙汰に巻き込まれてから、しばらく麻雀は中止していた。いつかまた再開したいと竹林の他の三人は心の中で思っていたその矢先、まさか彼の方か…

「完璧主義」12

ゆきぴです。 最近更新が途切れ途切れになってすいません。 『若松と話してから、私はここから出るにはどうすれば良いか考えていた。 ベッドの上で考えていても良いことが思いつくわけでもない。しかし、考えることによって自分の精神的衛生面を配慮した。 …

「完璧主義」11

こんにちは。 ゆきぴです! 更新が大変遅れてしまいすいません! 『きっとプロになりたいというのは麻雀のプロのことだろう。 それにしてもこの二人は一体どういう関係なのだろうか。 「あんた、ここがどこだか分ってる?」と女は言った。 「地理的には駅北…

「完璧主義」10

ゆきぴです~ 一日更新が遅れてしまいすいません。 『そうだった、今日はタバコを買いに行くのだった、と残り少ない煙草の箱の中身を見て私は思い出したのだった。 点灯の瞬間私はいつもと違う夢を見ていたことに気づいた。だが内容は覚えていない。統合失調…

「完璧主義」9

『竹林が雀荘へ行ったという証拠はないが、坂本なりに確証があるのかもしれない。 実は私も何となくそんな予感はしていたのだ。 「竹林はきっとお金に困ってたんだと思います」私は言った。彼が雀荘へ行った動機は何なのか、坂本の口から聞きたかった。だか…

「完璧主義」8

『竹林は誰かに殴られたようだった。 詰所の中はハチの巣をつついたかのように慌ただしい。 看護師たちは竹林に緊急処置を施し、外来の処置室に移動させた。 もう竹林の姿は見えない。 「あれ、血だよな」若松がそばで呟いた。血の付いた包帯を見ている。 一…

「完璧主義」7

『麻雀が終わった後、若松と私は喫煙所の中にいた。中に二十歳そこそこの妙齢の女性患者が一人いた。妙齢と形容して良いのかわからないが、今時の娘という印象だ。 この入院生活をする上で、私はタバコにどれだけ助けられているだろうか。ふとそんなことを思…

「完璧主義」6

『私は逃げるように無視して渋谷から遠ざかった。 「おい、待て」渋谷は追ってきた。 何のことはないただの追いかけっこだ。逃げ切れば勝ち、追いつけば勝ちだ。 走ってはいけないので廊下は競歩しましょう。そんな文句を言っていた小学生の時の一個上の悪ガ…

「完璧主義」5

『点灯と同時に目を覚ました。いつものことだ。そしていつものように寝起きの一服をしに行く。そろそろタバコが切れそうだった。買いに行かなければ。 今日中に明日外出許可が下りるように看護師に言っておく必要がある。やはりここでの生活は不便だ。できれ…

「完璧主義」4

『麻雀の結果はトップが若松、二着が私、三着が坂本で最下位が竹林だった。 順位を競うのも良いが、私はそれより、生身の人間と自分の作った手を見せつけ合い、駆け引きし合い、お互い何とも言えない緊張感を共有するというこのゲームの醍醐味を味わえて、満…

「完璧主義」3

『坂本がやりたいと言い出したのだから、坂本を優先して親をやらせてやるべきか。それともむしろ、坂本に付き合ってやってるのだから、こちら側の意志を尊重すべきなのか。非常に悩ましい事案だ。非常に悩ましいが、実にくだらない。こんなことで悩んで良い…

「完璧主義」2

『二人は何をしているだろうかと考えながら、私は自分の病室に入った。するといきなり、「それだ、ロン!」という奇声が耳に劈くように響いた。若松の声だ。 「安い手でちまちま上がるなよ。せこいな」と嘆いたのは竹林だ。 「何してるんだ」と私が尋ねると…

「完璧主義」

こんにちわ~ ゆきぴです。 今日から小説を書いていきたいと思います。 ブログで小説を書くのは初めての試みですが、ウキウキしています。 今まで書き溜めてあったものはあったのですが、それをオンライン上で発信していくのは初めての作業です。 実は、ブロ…